新入社員の心構えについて

新入社員は、良く学校気分がなかなか抜けないと言われる。以下の説明でその気分を少しでも早く一掃して頂ければ幸いである。
尚、当然の事ながら、以下のことはアルバイトが行っても差し支えはない。(が、恐らくやる人間はいないだろう)

今後も気づいた事項があったら追加していきたいと思っている。また、こんなことが聞きたいというリクエストがあれば、希望に答えたいと思っている。

学校と会社の違いについて

Give and Take である。

学校へは Take として金を納めている。Give は何か。色々あるが、総称すれば、情報だろう。

会社からは Give として金を貰っている筈である。Take は何か。労働だと思っているだろうが、実は違う。単なる労働など、実は会社としては何の役にも立たない。

例えば、その昔、生糸を採るために、労働を求めたことがあったが、生まれて初めて生糸を採って、売り物になる糸が出来た者は居ない。慣れるまでは、会社にとっては、タダ飯喰らいに過ぎないのである。即ち、そこに必要なのは、技能である。これが会社に渡せる Take である。

例えば、プログラムを考えてみる。技能として、プログラム言語の習得が必要であり、技術として、顧客の要求を満足させるだけの作成能力が必要である。

ましてや、現代社会における企業の社員に要求されるのは、世界を相手に出来る技術力である。当然、大学でそこまでの力を身に付けられる者は居ないだろう。

世界を相手に出来る技術力を身につけるためには、独学しかない。当然、会社の時間を使っての独学などあり得ない。そんな無駄な時間を与えない様にするのが、管理者の役目だからだ。従って、自分の時間を使って勉強するしかないのである。

勿論、これは強制などではない。しかし、やらなければ、何時まで経っても、世界を相手にする仕事はさせてもらえない。当然、給料は上がらず、窓際に追いやられて行く。 どちらを取るかは、勿論貴方の自由だ。

本の購入について

学校は勉強の仕方を教えてくれる所、社会はそれを実践する所である。誰もが勉強は学校までと思いがちなのだが、実は、社会に出てからが本番なのである。

独学として、金を払ってカルチャースクールに通う方法を選択することも出来る。しかし、多くの場合、本を購入して熟読する方法を採る。

本の購入方法だが、良くお薦めを他人に聞く者がいる。しかし、多くの場合、他人が推薦する物が、自分にとってお薦めである保証はどこにもない。自分で手にとって、選ぶ以上によい方法はあり得ない のである。

例えば、コンピュータ書籍の場合、

  1. ちょっと大型の書店を行きつけの店として決める。
  2. コーナを見つけ、自分が求める本がどこにあるか探す。
  3. 本を取り、目次を見て、求める情報が載っているか探す。
  4. 複数ある本を片っ端から取り出し、パラパラとめくってみて、自分が読めそうなレベルの本か判断する。
  5. はしがきを読んでみて、その著者の意図が自分の目的とずれていないか確認する。

その上で購入する。また、どんな題名の本を探せばいいか判らないときは、

  1. 知人にキーワードを聞いてみる。
  2. ネット上で検索してみる。
  3. 相談サイトでキーワードを相談してみる。

などが考えられるが、一番良いのは、

  1. 月刊誌を購入し、普段からボキャブラリを増やしておく。
  2. 普段から書店に通い、そのコーナの全ての本の題名を一読しておき、知らないキーワードを見つけたら、手にとって調べる。

などである。特に、月刊誌を購入しておくと、たとえ内容を読んでいなくとも、持っているだけで判った気になるものである。

プロとアマの違いについて

例えば、コミックの同人誌を書く場合、書き直しをするだろうか。趣味でやっている場合、時間もそんなにかけられないことから、完成だけを目指すのがやっとの筈だ。商業誌の場合、書き直しはむしろ当たり前で、売るに値するレベルになるまで何度でも書き直しを要求される。勿論、時間的な制約もつきまとう。

即ち、アマは妥協があり得るが、プロは完璧が要求される、と言うことである。そこまでする必要はないだろう、と思う様なことを、あえてやらねばならないのがプロであり、あきらめてしまうのがアマである。

これは、実際に仕事としてやっていれば、いずれ実感させられることである。そのとき思い出してもらえれば良い。そればプロだからであり、だからこそお金がもらえるのだと言うことを。

上司は貴方の専任ではない

学校と違い、貴方の行動は逐一把握されている訳ではない。見張り役だけの上司など今は居ない。上司も仕事を持っている。従って、貴方の仕事が終わったかどうかは、貴方にしか判らない。仕事が終わったのならば、直ちに上司に報告する必要がある。上司が気付いてくれるまで、ただ黙って机に座っていればいいのだ、と思っている 輩が居るが、大間違いである。

先輩は教師ではない

先輩は、教えるのが仕事ではない。貴方がどこまでを知っていて、どこからを知らないかは、貴方にしか判らない。従って、説明で判らない所は質問するべきである。 それが新人の仕事である。

通常、仕事の仕方を説明されるとき、幹といくつかの枝を説明する。先輩は、教えるのが仕事ではないから、説明には抜けがつきものである。従って、大まかな説明が終わったら、抜けている説明を要求するのは、説明される側の責任である。通常、説明が終了すれば、先輩は、自分の仕事に戻る。場合によっては、外出もあり得る。質問しなかったばかりに仕事の仕方が判らず、何日も何もせずに過ごしている輩を見かけるが、正に無能者といえるだろう。

では、どうやって質問事項を探すかだが、説明と同時に頭の中で実際にやってみれば良い。実際にやり始めれば、何が必要か見えてくる筈である。頭の中でのシミュレーションは、仕事を受ける上での必須能力である。限られた人間しか持っていない能力だと思われるかも知れないが、実は誰もが持っている能力である。出来ないのは、知らないからとやらないからである。

質問は結論から

良い質問は、相手の回答が一言で済む。相手は質問を受けるのが仕事ではないから、回答は短ければ短い程よい。時間がかからないので、気持ちよく答えてくれる。従って、質問する側は、短くて済むくらいに質問内容を噛み砕いてから質問する必要がある。

悪い質問は、全部判らないので、最初から説明して欲しい、と言うものである。但し、たとえそう言った場合でも、同じ言葉を使って説明を繰り返してくれる人はいない。自分の使った言葉が悪かったからだと解釈して、別の言葉を使って説明しようと試みるからである。従って、単に聞き逃した場合は、すぐその場でその言葉だけを繰り返してくれる様に要求しな ければならない。説明が終わってからまとめて質問されても、その時の言葉をそのまま憶えている人はまずいない。

質問は結論から話す。すると相手は何のことか聞いてくる。それに対して、こちらはどのジャンルの質問か話すのである。これで相手に通じるのが普通である。相手も自分も有限の時間しか与えられていない。時間は短ければ短い程、相手に嫌がられない。こちらの説明が長かったり、回答に時間がかかる場合、相手が説明を嫌がって、時間がない、知らないと言われる場合もありうる。

上記で更に質問を要求された場合、最初から順序立てて、それでも極力短く説明する。一番悪いのは、相手が知っていることを説明してしまうことである。このため、説明を始める前にその情報を知っているか確認する。また、説明しながら相手の顔色をうかがう。説明は一気に行わないで相手の相づちを貰いながら行う。知っていそうだったらドンドン省略していく。質問されたら簡単に説明し、更に詳細を要求されたら、更に説明する。このとき、元の質問を忘れてしまわない様にする。そのためには、 質問項目を予めメモしておく。

実は、この文章も、結論から始めている。

チャンスは1回

仏の顔も3度までと言うが、会社の場合は、1度までである。

仕事の説明も1度きり、失敗も1度きりである。2回目からは評価される。

社会においても、1度目は不慮の事故であるが、2度目からは過失になる。原発の事故が相次いでいるが、現状社会的信用は完全に失墜している。全て過失として解釈されているからである。

従って、失敗をしてしまった場合は、失敗を後悔する事に時間を費やすのは全く意味がない。重要なのは、再発の防止である。失敗した場合は、

  1. 原因を徹底的に考察する
  2. 再発防止策を考える
  3. 自分に出来る再発防止策に練り直す
  4. 自分の生活習慣の一つとして定着させる

必要がある。尚、再発防止策は、実はなかなか見つかるものではない。ましてや自分が生活習慣化できるものは、稀である。しかし、ここで問われるのは、どれだけ深く考察したかである。極端な話、知恵熱を出すまで考えたかと言い換えてもいい。考えることに場所は必要ない。寝ている時間と仕事をしている時間以外は、考えることが出来るはずである。不健康ではあるが食事中も、トイレや入浴中も、考える気さえあれば、考えることが出来る筈である。ここまで徹底的に1つのことを考える努力をすると、良い考えが浮かんでくるものである。知恵熱が出そうだったら、少し休めばよい。

失敗とは、それ程の後処理を要求されるものだと言うことであり、再発防止は、そこまでして考えなければならないものだと言うことだ。良く、再発防止策として、気をつけますとか、注意しますという輩がいるが、こんなものは再発防止策でも何でもない。全く努力をせず、甘ったれるなと言いたい。

嘘はつくな

仕事で最もやってはいけないことは、嘘をつくことである。

例えば、失敗に対して嘘をついてしまった場合、通常どんどん大げさになっていく。失敗をしてしまったときに大事なのは、早急な報告と再発防止策である。そうすれば、個人の責任の段階で解決することが出来る。これを怠った場合、徐々に影響を及ぼして行き、ついには会社倒産の危機まで誘発してしまう。大袈裟だと思うだろうが、原子力の事故、BSE偽装、トリインフルエンザ、実例には事欠かない。皆、個人の段階で防げた問題である。

あの人もやっているはダメ

会社だけでなく社会は、一般的に、あの人もやっているからは認められない。

あの人が遊んでいるから、自分も遊んで良いとは言えない。前の車がスピード違反をしているから、自分もやってかまわないとは言えない。いずれも捕まった時点で、絶対評価が下される。あの人もやっているからは理由として認めてはもらえない。

捕まらなければ何をやっても良いと言われそうだが、それを言ってしまったら社会そのものが成り立たない。如何に他人を気にせずに自分の能力を発揮することが出来るかが、社会人として求められる資質である。

風邪を引かない努力

風邪を引かない努力は必要である。

風邪は年中かかる可能性がある。従って、その度に休んでいたのでは、殆ど会社にいないことになる。仕事を頼みたい時にそこに居なければ、他の人にその仕事を回すしかない。そんなことが度々ある様ならば、最初から仕事を持ってきてくれなくなる。特に時間のかかる重要な仕事は、である。短時間で終わる簡単な仕事しか回ってこなくなり、所謂窓際に追いやられることになる。勿論給料も上がらない。

必要以上に休まないことは、重要なことである。また、同様の理由から、会社内にいても捕まらなければ、やはり仕事は回せないことになる。行き先を明記しておくことは重要なことである。

因みに私が風邪を引かないためにしている努力 (2004/07/25 現在) は、

  1. 食事前のうがい手洗い。
  2. トイレ後の手洗い。
  3. 痰が絡んだ時のうがい。
  4. 就寝前の水飲み。
  5. 就寝前のごま油飲み。
  6. エヒナセアの服用。
  7. のどがおかしい時はお茶やココアを飲む。

で、加えて以前していたのは、

  1. 濡れマスク。
  2. 加湿器。

などである。因みに、夜更しは免疫を最も弱らせ、風邪を引きやすくする。が、これだけはなかなか改善できていない。

仕事は先手をとれ (2004.08.15)

仕事は全て先手をとらなければならない。

誰かが動いてくれるまでや、時間が来るまで、何もしないのは間違いである。何かできる筈である。

例えば、顧客がメールを読み、承認してくれて始めて発注がかかる場合を考えよう。メールを送って終わりにしていては、時機を逸して失注してしまう可能性がある。相手先にも迷惑がかかるし、会社としても信用を失う可能性もある。

この場合、相手が始めてメールした人の場合、2日経って、発注がかからない場合、電話で聞いてみる必要がある。相手が休みや外出の場合は、代理手続きをしてくれる人が居ないか聞く。やむをえず待たなければならない場合は、いつまでかを確認し、上司に報告しておく。 また、後日再度電話する。等である。

即ち、その仕事がうまく動かない可能性を全て考え、全てに対処しなければならないのである。これまでの原発事故などは、全て後手に回った悪例である。事故が起こるまで何もしなかったのであるから。

一青紫音のひとりごとの部屋へ


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