民族について

最近の戦争は、民族間で起こっている。では、民族とは何か。

人間は、哺乳類人科人族人である。それ以上でも、それ以下でもない。分類学上は、民族という区別は存在しない。即ち、これを規定しているのは、単に人間の思いこみである。

同じ民族が殺されたことに対し、報復を戦争の理由にあげている。確かに、知人が理由も無しに殺され、殺した人間が何の罪にも問われないでいた場合、報復でもしなければ気がすまないかもしれないが、報復したところで、死んだ人間が元に戻るはずもなく、虚しさが残るだけである。

更に言えば、その知人とでさえ、争ったことがあるのではないのか?復讐をしてやるほど、仲が良かったのか?銃を構えている全ての人間に、そんな間柄の人間が全ているとは思えない。知人の間で撃ち合えば、刑事事件になる。しかし、戦争という名前にしてしまえば、いちいち罪は問われない。だから戦争という名前にしているだけなのではないのか。

民族の戦争の究極の目的は、1民族のみの生き残りである。では、この目的が達成できたとしよう。どうなるか。どうにもならない。単にまた民族が分裂し、また争いが起きるだけである。即ち、民族を追い求めることは、全く無意味なのである。むしろ、違いを受け入れ、その上で共存を模索することこそ、意味のある行為であると言えよう。

果たして、無意味な戦いは、いつまで続くのであろうか。

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